コンテントヘッダー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このページのトップへ
コンテントヘッダー

相貌失認について~ニュースレターの記事より

私も幼少時~20代前半頃まで、人の顔をなかなか覚えられずに苦労しました。

そこで、相貌失認について少し調べてみました。

以下、慶應義塾大学  グローバルCOEプログラム 論理と感性の先端的教育研究拠点 

News Letter 

柿木隆介氏(自然科学研究機構生理学研究所教授・総合研究大学院大学教授)が執筆されたものです。

とても興味深い記事でしたので、転載させていただきます。


「相貌失認」という不思議な症状がある。
他のもの、例えば、椅子でも机でも電車でも、また人体でも手や足はすべて正常に分かるのだが「顔」だけがわからない。
だから、病室に奥さんが見舞いに来ても誰だかわからず、「あなた、今日の具合はどう?」と声をかけられて初めて自分の妻だとわかるのである。

脳の側頭葉という部分の下面の一部に、顔を認知する特殊な神経細胞(ニューロン)が集まっている場所がある。
ここは「紡錘状回顔領域」と称されているが、たまたまこの部分が、脳腫瘍や脳卒中によって傷害されると、こういう不思議な症状がおきるのだ。


ところが、最近の研究で、実は先天的に相貌失認を多少とも有している人が結構たくさんいることがわかってきた。
つまり、顔が全くわからない訳ではないが、他人の顔の区別がうまくできなかったり、他人の顔をうまく記憶できなかったりする人達で、人類全体の2 〜3%という統計もあるほどだ。

考えてみれば、私達は自分が見ている他人の顔の認知能力の程度などは考えた事も無く、「こういうものだ」と思い込んでいるから、先天性に異常があっても気づかない。
このエッセイを読んで、思い当たる方もおられるかもしれない。
相貌失認のような特殊な場合に限らず、「顔認知」は非常に興味深く、近年、研究が非常に進んできた。

そのような流れを受けて、平成20年度から、文科省新学術領域研究の第1号として、「学際的研究による顔認知メカニズムの解明(略称「顔認知」)」が発足し、私が領域代表者をつとめている。
実は顔認知の研究は様々な分野で行われており、まさに学際的なのだ。

例えば工学では、表情を作る筋肉の動きを詳細に解明し、その人が笑顔を見せた時だけにスイッチが入るシステムが実用化されてきた(筑波大学)。
心理学では、顔認知が極めて重要なテーマである。
最近は、赤ちゃんが覚醒している時の脳活動をリアルタイムに計測する機器も開発され、赤ちゃんがいつ頃から顔を認知するか、表情の見極めはいつ頃で、脳のどの部分が関係しているか、母親顔の認知はどのようにしているか、といった事が次々に解明され、新聞などでも大きく取り上げられている(中央大学と生理学研究所の共同研究)。
基礎医学では、サルを用いた顔認知の研究が日本では盛んに行われており、世界をリードしている。

また、近年、脳を全く傷つけない画期的な手法(機能的MRI、近赤外線分光法、脳磁図等)が開発されたことで、人間を対象とした研究が急激に進むようになった。
ちなみに、上述した赤ちゃんの研究は近赤外線分光法を用いたものである

臨床医学における大きな話題は自閉症である。
自閉症患者さんは様々な症状を示すが、臨床現場の方々の共通した認識は「顔を見ない」、「目を合わそうとしない」傾向があることである。
「顔認知」領域の最近の研究により、自閉症患者さんでは明らかに顔認知が健常者と異なっている事が明らかになってきた。
「相手の気持ちがわからない」のが自閉症患者さんの特徴であるが、その大きな要因の1つが、他人の表情を理解する能力が低いということが分かってきたのである。
「目は口ほどに物を言い」が通じないのである。


テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム
ジャンル : 心と身体

このページのトップへ
コンテントヘッダー
コンテントヘッダー

コメントの投稿

非公開コメント

このページのトップへ
このページのトップへ
プロフィール

ナート

Author:ナート
☆訪問ありがとうございます☆
                              *成人するまでの成長過程では場面緘黙症をはじめとするさまざまな心身の不調に悩まされました。
社会人となるころには場面緘黙症は克服できたと思えたのですが、仕事上のストレスからうつ病となり、それが現在にいたるまで続いています(二次障害としてのうつ病)。

40代となった今でも対人関係は苦手です。家族ともあまりうまく話せないという現実があります。それでも以前に比べれば随分進歩したようです。

転職を繰り返し、ようやく「自分にとっては天職かもしれない」と思える仕事・職場に巡り合えました。パートタイムの仕事ですが、確定診断後から約5年半続いています。ありがたいことです。


*高機能自閉症
(H.22.7月に確定診断)

*埼玉県在住

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

最近の記事
カテゴリー
リンク
[PR]
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。